普及版刊行に就て
『近世日本國民史』が愈※[#二の字点、1-2-22]五十册の峠を登りたるに就いて、發行者明治書院から、普及版を出すことゝなつた。これは著者たる予にとつても、本懷の次第である。著...
続きを読む修史述懷
予は本年五十六歳である。文章報國は、予が晩節の天職である。而して此の天職を盡す可く、畢生の事業として、『明治天皇御宇史』の著述を思ひ立ちたるは、先帝御昇遐と、殆んど同時であつた。...
続きを読む第壹章 室町時代
【一】總論此《これ》より近世日本《きんせいにほん》の國民史《こくみんし》を叙《じよ》し始《はじ》む。抑《そもそ》も何《いづ》れの時代《じだい》より、近世日本《きんせいにほん》とは...
続きを読む第二章 混沌社會
【五】舊組織の分解惡樹善果《あくじゆぜんくわ》を結《むす》ぶ。應仁《おうにん》の大亂《たいらん》は、近世《きんせい》日本《にほん》の成立《せいりつ》を促進《そくしん》する、無《む...
続きを読む第三章 西力東漸
【一六】東西の接觸日本《にほん》の開國《かいこく》を、嘉永《かえい》、安政《あんせい》以後《いご》の事《こと》と思《おも》ふは、大《だい》なる間違《まちがひ》ぢや。日本《にほん》...
続きを読む第四章 少壯時代の信長
【二七】信長の時代漸《やうや》く織田信長《おだのぶなが》の時代《じだい》に到著《たうちやく》した。應仁《おうにん》の大亂《たいらん》以來《いらい》、七八十|年《ねん》、蜂《はち》...
続きを読む第五章 桶狹間役
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続きを読む第六章 徳川氏の初期
【三九】徳川氏の起原此《こ》の機會《きくわい》に於《おい》て、徳川氏《とくがはし》の起原《きげん》に就《つい》て、少《すこ》しく語《かた》るであらう。桶狹間《をけはざま》の一|戰...
続きを読む第七章 織徳同盟
【四四】織田徳川の提携桶狹間役《をけはざまえき》の永祿《えいろく》三|年《ねん》(西暦《せいれき》一五六〇|年《ねん》)は、信長《のぶなが》二十七|歳《さい》、家康《いへやす》十...
続きを読む第八章 天下布武の前程
【四七】美濃の經略尾張《をはり》と美濃《みの》とは、木曾川《きそがは》を挾《さしはさ》んで唇齒《しんし》の關係《くわんけい》がある。齋藤氏《さいとうし》が美濃《みの》に蟠《わだか...
続きを読む第九章 天下布武の第一著
【五三】京都の現状吾人《ごじん》は飜《ひるがへ》つて京都《きやうと》の現状《げんじやう》を、一|瞥《べつ》せねばならぬ。應仁以來《おうにんいらい》の京都《きやうと》は、亂脈《らん...
続きを読む第十章 家康の門徒一揆平定
【六一】家康氏眞と絶つ此《これ》より信長《のぶなが》の與國《よこく》たる、家康《いへやす》の方面《はうめん》に就《つい》て語《かた》らしめよ。家康《いへやす》は一|方《ぱう》に信...
続きを読む第十一章 家康と信玄
【六七】家康參河一國の主となる今川氏眞《いまがはうぢざね》は、看《み》す/\其《そ》の機會《きくわい》を逸《いつ》し去《さ》つた。家康《いへやす》は今《いま》や内亂《ないらん》を...
続きを読む第十二章 姉川合戰
【七三】信長家康と共に京都に入る元龜《げんき》元年《ぐわんねん》は、信長《のぶなが》及《およ》び家康《いへやす》に取《と》りて、頗《すこぶ》る多事多忙《たじたばう》の歳《とし》で...
続きを読む第十三章 本願寺と比叡山
【七八】信長と義昭信長《のぶなが》は何故《なにゆゑ》に屡《しばし》ば上京《じやうきやう》したのである乎《か》、そは將軍義昭《しやうぐんよしあき》を監視《かんし》する爲《た》めであ...
続きを読む第十四章 三方原役前の形勢
【八三】信長と信玄畿内《きない》には、反覆《はんぷく》恒《つね》なき三|好《よし》殘黨《ざんたう》及《およ》び、松永等《まつながら》あり。更《さら》に手《て》に當《あた》らぬ本願...
続きを読む第十五章 三方原合戰
[#5字下げ]【八九】信玄の西上[#「【八九】信玄の西上」は中見出し]飜《ひるがへつ》て信玄《しんげん》を見《み》るに、彼《かれ》の西上《さいじやう》の志《こゝろざし》は、日《ひ...
続きを読む第十六章 信長、信玄、及義昭
[#5字下げ]【九四】所謂る信長の諫書(一)[#「【九四】所謂る信長の諫書(一)」は中見出し]吾人《ごじん》は信長《のぶなが》と義昭《よしあき》とが、水臭《みづくさ》き交際《かう...
続きを読む第十七章 舊時代去り新時代來る
[#5字下げ]【一〇〇】足利義昭の沒落[#「【一〇〇】足利義昭の沒落」は中見出し]信長《のぶなが》は善《よ》く將軍義昭《しやうぐんよしあき》を解《かい》した。彼《かれ》が和談《わ...
続きを読む篇外剩筆
予《よ》は大正《たいしやう》七|年《ねん》六|月《ぐわつ》三|日《か》を以《もつ》て、第《だい》一|囘《くわい》『總論《そうろん》』を起稿《きかう》し、八|月《ぐわつ》十一|日《...
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